学内総合情報ネットワークシステム-FITNeS

学内総合情報ネットワークシステム-FITNeS(Fukuoka Institute of Technology Network System)は、基幹部分に10 Gigabit-Ethernetを採用することで、従来のEthernet、FDDI、ATM等を大きく凌ぐ速度と帯域を備え、大規模な動画像・音声などのマルチメディア情報の配信、将来の広帯域を要するネットワークアプリケーションにも充分に耐える性能を有しています。
また、キャンパス内の100カ所に無線LANを配備し、学内LANはもとより、大学等教育研究機関の国際無線LANローミング基盤であるeduroamへの接続が可能となっています。
本ネットワークは、約5,000台のPCやサーバーが接続され、本学のICTを活用した教育・研究活動の促進と高度化に欠かせないインフラとなっており、今後もさらなる進化を続けます。

学内総合情報ネットワークシステム-FITNeS構成図

主な特長

POINT 1

コアスイッチ主要な建屋にHP社の上位機種であるProCurve8212zlとProCurve5406zlをコアスイッチとして設置し、それぞれ最大10Gbpsで高速接続されています。また、基幹ネットワークは、主要なネットワーク機器が故障等でダウンしても、バックアップ回線により接続が維持されるよう設計されています。

POINT 2

サブスイッチ各コアスイッチ配下には、HP社Gigabit対応ProCurve3500ylシリーズ、ProCurve3800シリーズ、ProCurve2920シリーズというFull-Layer3スイッチ(IPルーティング)を適所に配置し、見込まれるトラフィック量によって10Gbps〜1Gbpsで接続されています。また、各建屋内の研究室・実験室・講義室・オープンスペースなどに10Mbps/100Mbps/1Gbpsまたは10Mbps/100Mbpsに対応した情報コンセント(有線LAN)を設置しています。

POINT 3

学外ネットワーク接続では、国立情報学研究所が運営する学術情報ネットワークであるSINET(Science Information Network)と結ばれており、本学とSINET間は、10Gbpsという高速接続を実現しています。
また、学外ネットワークへのトラフィック分散や学外接続の臨時バックアップも考慮し、FTTH(Fiber To The Home)サービスを用いた商用インターネットサービスプロバイダと1Gbpsでの接続も実現しています。
その他、学外から学内ネットワークサービスを安全に利用するため、WindowsをはじめMacOS XやiPhone, iPad, Androidなど各種OSに対応するVPN接続も実現しています。

POINT 4

各種端末を学内ネットワークFITNeSへ容易に接続するために、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を採用しています。DHCPを用いることで各種端末のIPアドレスを自動的に取得し、ネットワークに接続することが可能とし、ユーザへのネットワーク設定に対する負担を軽減しています。当然ながら、固定IPアドレスを用いた接続も可能です。また、使用するIPアドレスは、インターネットとの接続性を損なわないよう、全てグローバルIPアドレスを用いて運用しています。

POINT 5

次世代ファイアウォール装置外部の攻撃・侵入から学内ネットワークおよび各種サーバーやクライアントを守るため、次世代ファイアウォール(パロアルト・ネットワークス社:PA-5050,PA-3020)を冗長化構成で設置しています。 また、近年急増している、電子メールに付帯するコンピュータウィルスに対応するための自動駆除機能や有害サイトアクセスへのブロック機能も有しています。 クライアント単位では全学的なマイクロソフト包括ライセンス(EES)に含むMicrosoft System Center Endpoint Protectionにて、セキュリティ対策を実施しています。

POINT 6

認証スイッチ 学内の各オープンスペースおよび情報コンセント教室では、シングルサインオンに対応するユーザー認証機能を有しており、利便性とネットワークセキュリティにおける双方の向上を実現しています。
シングルサインオンとは、一度の認証で様々なネットワークサービスが利用可能になる機能です。本学では、学生ポータルサイト(myFIT)をはじめ、Microsoft Office 365 for Education(クラウドサービス)やShibboleth認証への対応も実現しています。Shibboleth認証は、国際的な共通認証基盤で、主に学術的な電子リソースへのアクセスに活用されます。

POINT 7

無線LAN装置学内に100カ所以上の無線LANスポットがあります。無線LANスポットでは、ノートパソコンやスマートフォンなどで無線LAN接続機能が備わっている場合、ワイヤレス(ケーブルレス)にて学内ネットワークに接続することが可能です。 また、便利なローミング機能により学内共有スペース間では、移動先でも接続が維持されます。本学では、多数のアクセスポイントをProCurve無線LANコントローラによって、効率的な集中管理を行っています。

POINT 8

全ての学内無線LANスポットにて、eduroam(国際的な学術無線LANローミング)と本学独自のゲスト用無線LANを併設しています。各種学会および地域や一般のゲストの方々をお迎えするイベントにて活用されています。