教育系情報基盤システム

福岡工業大学 情報基盤センターは、福岡工業大学が誇る西日本有数のICT(Information and Communication Technology)環境の運営と管理を担う中核機関です。この度、情報基盤センターでは、本学の経営理念である「For all the students~すべての学生生徒のために」を念頭に、教育のさらなる発展に資するため、管轄する教育系情報基盤システムを運用しています。

システム概要

本学の教育系情報基盤システムでは、本学学生が多様化と国際化した高度情報化社会で力強く生き抜き活躍するために、その力として必要な「情報活用能力」と「就業力」のさらなる醸成に対応するとともに、社会が求む「Society 5.0」(超スマート社会)に適応する「人財」の育成を鑑み、係る教育活動のさらなる発展に貢献するため、学生・教職員に対し、高等教育機関に相応しい最新テクノロジーを駆使した情報環境を提供します。

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※本システムは、ITIL を参考にシステムの改善・利便性・セキュリティ・設計・調達を多角的な視点で検討し、ノンストップによる継続性の強化に加え、既存の制約を抜本的に見直し課題解決を実施しました。また、サービス・機能・利便性の拡大のため新サービスと最新テクノロジーを随所に採用しており、今後もPDCAサイクル・マネジメントにより、改善と進化を継続します。

※ITIL(Information Technology Infrastructure Library):ITサービスマネジメントの国際的なベストプラクティス集

主な特長

高性能パソコンが設置され全てが新しくなった情報基盤センターPC室~すべての学生に均等なICT学修環境を提供。講義時間以外も自由に利用可能。

Windows 10搭載ハイエンドPC

大小7教室のPC室とオープン利用のITコモンズやクリエイティブ・ラボ及び図書館クリエイティブブースに全629台を設置。全てのPCはフルHDワイド液晶とWindows 10・Core i7・8Gメモリ(又は16GB)・SSD・外部GPU(B21,B22,B23,B38)を備えた高性能仕様。学生一人ひとりに均等で最新の情報環境を提供しています。

円滑な講義を実現する授業支援機能

・出欠管理、課題管理、教材配布と回収
・小テスト機能、理解度判定クリッカー
・学生状況モニタリング、キーとマウス介入
・キーボード、マウス、ブラウザのロックほか

新高速化技術ですぐに講義に参加

全PCは、ネットブートにより毎回クリーンな環境で起動。起動時間も新高速化技術で60秒以内に高速ブートし、個人ユーザーID・パスワード入力後から直ちにスタートメニューが表示されます。

高精細・高音質な教材提示システム

・教材提示用フルHD中間モニター
・PC、教材、ブルーレイを映す教材提示システム
・マイク・スピーカーを完備した音響設備

充実したソフトウェア環境

仮想OS(旧Windows、Ubuntu Linux)を含め、講義や自学修で使用する各学部で活用する50種類以上の有用なソフトウェアを配備しています。

各種情報表示するデジタルサイネージ

各PC室に講義予定、講義中ステータス、お知らせを表示するデジタルサイネージ(電子掲示板)を設置し各種情報を提示しています。講義スケジュールはmyFIT(学生ポータルサイト)からも確認可能です。

エコ印刷可能なプリントステーション

学生証または個人ユーザーID・パスワードで自身の印刷要求のみを選択するプリントステーションを設置し、任意のPC室とプリンターで印刷可能です。

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教育・研究活動及び学生生活を強力に支援する、利便性を追求した充実のインフラ環境。

次世代学修支援システム

myFITと称する次世代学修支援ポータルシステムを運用。履修・授業・掲示・アンケート・各種手続き等に係る機能のほか、学修ポートフォリオ、授業アーカイブ、e-Learning等の学修ツールを連携し、学修・学生生活に必要な各ICT機能を統合的に提供しています。

大学ライセンスソフトウェア活用

Microsoft, Adobe, MATLAB, Mathematicaの包括ライセンス契約を締結し、情報技術、数理・データサイエンスに係る教育・研究及び自学修・資格取得に必要な最新ソフトウェア群を完備。これらソフトウェアは、個人所有PCにインストールして使用可能です(Adobe除く)。

最新クラウドメールサービス

進化し続けるメールシステムとしてMicrosoft Office 365 for Educationを採用。ひとり50GBのメールボックスに加え、リッチUIでPC、iPhone、iPad、Androidから、いつでも・どこでも利用可能。 本学シングルサインオンにも連携し、教育・研究活動の効率化に欠かせないコミュニケーションサービスです。

オンラインストレージ

WebUIを持つオンラインストレージシステム(Proself)により、情報基盤センターPC室の個人ディスク領域への安全なリモートアクセスを実現。教育・研究に必要なデータの送受信に係る利便性・効率性が向上しました。本システムには、メール添付できない大容量ファイルのダウンロードURL通知機能も有しています。

クラウド採用ハイブリッド認証基盤

プライベートクラウドとオンプレミス(学内)に認証基盤システムを構築。学生用クラウドメールサービスをはじめ、止まらないシステムを実現。重要な各種データもサーバー基盤の耐震強化に加え、プライベートクラウドとの二重バックアップで、BCP(事業継続計画)にも配慮しています。

利便性追求したシングルサインオン

一度の個人ユーザーID・パスワードによる認証により、情報基盤センターが運営するあらゆる学内ICTシステムやクラウドサービスがワンストップで利用可能。従来のActive Directory、LDAP、RADIUSに加え、ADFS、Shibbolethなどあらゆる認証基盤と連携し、シングルサインオンの対応を拡大しています。

学内無線LAN拡大と情報コンセント

学内100カ所以上に学内無線LANエリアを設置。ネットワーク認証も大幅に改善され、個人所有ノートパソコンをはじめ、iPhone、iPad、Androidなども高速な学内ネットワークに簡単に接続する事ができます。また、有線LANによる情報コンセントも学内に4300個あり、あらゆる箇所からネットワークが利用でき、効率的な教育・研究活動に貢献しています。

学会やイベント向けゲスト用無線LAN

全ての学内無線LANエリアで、独自のゲスト用無線LANとEduroam(国際的な教育・研究機関用向けの無線LANローミング基盤)が使用可能。本学で行われる学会やイベントの参加者向けに開放されています。

一般家庭100倍の超高速ネットワーク

学術情報ネットワークSINET(国立情報学研究所が運営)との接続を一般家庭の100倍に匹敵する10Gbpsに増強。学内ネットワークも10Gbps~1Gbpsの高速ネットワークが張り巡らされ、全ての研究室や実験室および講義室からインターネットはもとより、国内外の教育機関や研究機関と高速通信を実現します。

VPNクライアントサービス

学外からセキュアな通信で学内ネットワークに接続するVPN(Virtual Private Network)サービスを運用。
Windows、Linux、MacOS X、iPhone、iPad、Androidなどあらゆるデバイスの接続をサポートし、様々な端末から学内限定のICTサービスを安全に利用することができます。

仮想デスクトップサービス

ネットワークを介してソフトウェアをリモートで利用可能。各種パソコンから、仮想Windowsデスクトップを通じて、情報基盤センター演習室と同等なソフトウェアやAdobeソフトウェア、および、CGソフトウェアが利用できます。

万全のセキュリティ対策

教育・研究活動の妨げとなるセキュリティ問題の対策を強化。従来の様々な脅威のブロックに加え、二重化した高性能ファイアウォール(パロアルト製)によって、多様なアプリケーションの通信監視やセキュリティ対策を実現しています。